おひとりさまの終活ノススメとおススメの終活映画
終活とは
終活とはなんでしょうか?
誰もが一度は聞いたことがあるというくらい有名な言葉だと思いますが、その歴史はまだ浅く2009年(平成21年)に週刊朝日から生み出された言葉だと言われています。
終活は「人生の終わりに向けた活動」の略となります。
当初は残された家族や配偶者に迷惑がかからないよう、葬儀や墓の準備、財産の相続をどうするか計画を立てておくこと、という意味合いが強かったようですが、時代や風潮とともに少しずつ変化してきました。
現在では終活とは何か?という答えとして
「死という人生の終わりに向き合い、残された人生をどう自分らしく生きるか?」そのための活動という広義で使われています。
おひとりさまが終活をする必要性
先日コロナ禍で40代~50代のお一人様(おひとりさま)の終活が増加している、という記事を書きました。
「いつどこでコロナに感染するか分からない」「感染したら死ぬかもしれない・・・」という不安を感じ、終活を始めた方が少なくなかったようです。
単身世帯いわゆる一人暮らしのお一人様(おひとりさま)にとって、 離れて暮らす家族(兄弟姉妹)や親戚に迷惑をかけないことはとても大事なことです。
終活という言葉がここまでメジャーになったのも、「死ぬ準備なんて縁起でもない」と言ってられない時代になった、とも言えるでしょう。
遺品整理業界に関して申し上げますと、遺品整理の需要は年々急増しております。そして需要が増えると問題になるのが資格のない新規参入業者による質の低下やモラルの低下など。
一人暮らしの高齢者を狙った悪質な遺品整理業者によるトラブルも少なくありません。
万が一にそなえて準備をしておくことは、年齢に関係なく誰もが必要なことですが、特におひとりさまの場合は悪質な遺品整理業者に狙われないためにも終活についての知識を広げ少しずつ理解を深めておく必要があるでしょう。
終活でやること・取り組むこと
今後の人生のこと
今この瞬間から死ぬまでにどう生きたいか?と考えることも終活のひとつです。
終活ではよく『やらなければならないことリスト』を作成しましょうと言われますが、その前にまず『やりたいことリスト』を作成することをお勧めします。
何をやりたいか、どう生きたいか考えることはワクワクするものです。
前向きに終活にも取り組めますからぜひやりたいことリストの作成に挑戦してみてはいかがでしょうか?
やりたいことリストってどう作成したらいいか分からない!という方は、終活をテーマにした映画を観てみるのも手です。
終活おすすめの映画①『最高の人生の見つけ方』ハリウッド版
【あらすじ】
https://movies.yahoo.co.jp/movie/329594/story/
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン主演で描く、死を意識した初老男性2人の希望に満ちた余生を描く人間讃歌。病室で知り合った2人が意気投合し、“やりたいことリスト”に基づき、残りの人生を生き生きと駆け抜ける。
名俳優ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの演技が素晴らしい!
大富豪と自動車整備士という立場も考え方も違う二人が共通の目的“やりたいことリスト”に向かって旅をする笑いあり涙ありのヒューマンドラマです。
終活おすすめの映画②『最高の人生の見つけ方』日本版
【解説】
https://i-kaede.com/wp/wp-admin/post.php?post=1257&action=edit
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演したロブ・ライナー監督による同名映画を原案に、吉永小百合と天海祐希が共演したハートフルドラマ。人生のほとんどを家庭のために捧げてきた主婦・幸枝と、仕事だけに生きてきた大金持ちの女社長・マ子。余命宣告を受けた2人は病院で偶然に出会う。初めて人生に空しさを感じていた彼女たちがたまたま手にしたのは、入院中の少女が書いた「死ぬまでにやりたいことリスト」だった。幸枝とマ子は、残された時間をこのリストに書かれたすべてを実行するために費やす決断をし、自らの殻を破っていく。これまでの人生で決してやらなかったことを体験していく中で、彼女たちは今まで気づくことのなかった生きる楽しさと幸せをかみしめていく。そして、そんな彼女たちに待っていたのは、ある奇跡だった。
日本版は吉永小百合さんと天海祐希さんの女性二人が主人公を演じています。
ストーリーもハリウッド版とは異なり、 たまたま手にした12歳の少女の<死ぬまでにやりたいことリスト>を実行するというもの。
自分らしく生きる楽しさを知ることで二人の人生はどう変わるのか?
ハリウッド版と見比べてみるのも面白いかもしれませんね。
終活おすすめの映画③『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』
【あらすじ】
https://ja.wikipedia.org/wiki/ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
とある病院で余命幾許もないと診断された2人の若者。天国で流行しているという海の話をするために、海を見たことがないルディとマーチンは車を盗み、病院を脱走し海へと走り出した。途中で犯した強盗の罪により警察と車を盗まれたギャングの双方から追われる立場となった二人が海で見たものとは―。
1997年公開(日本では1999年公開)のドイツ映画です。もう20年以上前の映画となりますがスタイリッシュで映像もカッコいい。
残り僅かな人生となった場合、自分ならどう生きる?!と考えさせられます。
終活おすすめ映画④『天国からの奇跡』
【あらすじ】
https://www.sonypictures.jp/he/1332117
小さな田舎町で暮らす少女アナ(カイリー・ロジャーズ)は、幼い頃から重い消化器疾患を患い入退院を繰り返していた。母クリスティ(ジェニファー・ガーナー)の努力により、やっとのことで遠方の大病院での診察と入院が叶うものの、検査の結果アナを治療する方法が無く、失意のうちに自宅に戻る。一方、二人が留守にしていた間、夫や2人の姉妹との間にも亀裂が生じていた。そんな中、アナが庭の大木から落ちてしまう事故が起こる。幸い一命を取りとめたが、彼女にはある驚くべき“奇跡”が待ち受けていた。
こちらは少女に起きた奇跡の実話を描いた映画です。
娘の奇跡の体験を通して母親はどのように考えが変わったのでしょうか。
映画の中でアインシュタインの名言が出てきます。
人生には、二つの道しかない。
一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。
もう一つは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。
アインシュタイン
当たり前のことを当たり前と思って気にも留めないか、当たり前のことかもしれないけど、すべてを奇跡と思って生きるか・・・。
考え方次第で生き方を変えることができるかもしれませんね。
終活おすすめの映画⑤『君がくれたグッドライフ』
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者に対する嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕された事件がありましたが、こちらの映画の主人公は筋萎縮性側索硬化症(ALS) と診断され尊厳死を決意するこちらもドイツ映画となっております。
【あらすじ】
https://tsutaya.tsite.jp/item/movie/PTA0000QU33V
余命わずかと告知された男が尊厳死を決意。年に1度、彼とともに自転車旅行に出かけている仲間たちはショックを受けつつも、彼の願いを叶えようとする。生と死を見つめる旅に出た6人の姿を描いた、ドイツ発の感動ドラマ。
この映画では尊厳死がテーマとなっておりますが、日本の尊厳死と海外の尊厳死では意味が異なってきます。
日本では人為的な延命措置をしないで自然に死を迎えることを尊厳死といいますが、ヨーロッパやアメリカの場合これは自然死と捉えるようです。
そして医師による自殺ほう助を尊厳死と考えています。(これは日本では安楽死の考え方となります)
映画では主人公は尊厳死が認められているベルギーに旅行に行くことを思いつきますが、ベルギー以外でも、オランダ・スイス・ルクセンブルクなどのヨーロッパやアメリカの複数の州では自殺ほう助が合法とされており、自殺ほう助団体も年々増加しています。
スイスの自殺ほう助団体によると会員は年々増加しており、9割以上の会員が外国人で日本人の方も登録されているようです。
また「自殺(suicide)」という言葉はあまり好まれず別の言葉で表現する方が多いようです。
生前整理・不要品の片付け・断捨離
おすすめ映画のコーナーが長くなってしまって申し訳ありません(汗)
また本題に戻ります。(本題:終活でやること・取り組むこと)
終活をする・しないに関わらず、不用品の片付けや断捨離には定期的に取り組みましょう。
着なくなった洋服、アクセサリー、家具、壊れた家電、壊れたパソコン、昔流行ったダイエット用器具などなど・・・。
家の中を見渡すと全然使っていないものであふれていたり、壊れたものを大切に保管していたりしませんか?
何年も着ないものをしまっておくことも、またいつかやるかもと使わないダイエット器具をしまっておくのも、直して使えるかもと壊れたものを取っておくのもぜーんぶスペースの無駄遣いです!
「うちは広いからしまっておく場所に困らない」ですか?
でも「いつか」使うだろうの「いつか」はほぼ100%来ませんよ♪
無理をしないほどほどに、少しずつ不用品の処分をしていきましょう。
ゴミとして処分するのはもったいないな、と思ったらリサイクルショップの出張買取に売るというのもおすすめです。
しまっておくより現金に変えられたら「もったいない」も「罪悪感」もなく処分することができます。
そしてその使わないものは次の「誰か」が待ってるのです。
もし日本国内で販売が難しいモノでも海外ではまだまだ必要とされ再利用(リユース)することができます。
いつまでも不用品に囲まれて生活することは「いつか片付けなきゃな」と見るたびに思い出しとてもストレスになります。
思い切ってぜんぶ処分すれば「きっと誰かの役に立ってるんだな」と思えることでしょう。そしてそれは案外気持ちのいいものですよ。
個人情報の整理
公的な書類(例えば運転免許証・保険証・マイナンバーカード・パスポートなど)は重要な個人情報です。
銀行口座やクレジットカード情報、生命保険、株などもしっかり整理しておきましょう。
忘れがちなのがパソコンのパスワードや、オンラインのアカウント情報、スマホの情報などです。
見られたくない場合は、処分するなどの対策もしておく方がいいでしょう。
お金のこと・相続のこと
残された遺族が揉めないためにもお金のこと、相続のことはきちんと準備しておくことをおすすめします。
子どもがいない場合、いとこ同士の争いや遠い親戚同士の相続トラブルに発展する場合も多いのです。
分からない場合は身近な行政書士さんに一度相談してみるといいかもしれません。
エンディングノートや遺言書
自分の死後、どうしてほしいか希望をまとめておくノートを準備しておきましょう。
ご自身の想いを伝えることができますし、残された家族にとっても安心につながります。
また文字にすることでご自身の考えや人生を振り返るきっかけになり、やり残してきたことをやるチャンスにもつながります。
ペットのこと
お一人様(おひとりさま)で犬や猫などのペットを飼っている場合、死後誰に引き取ってもらうのか ペットの幸せのためにもしっかり考えておく必要があります。
ごはんのこと、かかりつけの動物病院のことなど、気になることや伝えておきたいことなど事前に家族やご友人などに相談しておくとよいでしょう。
いつから終活を始める?
終活には「〇歳になったら始めましょう!」という決まりはありません。
誰にいつ死が訪れるのか・・・それは誰にも分からないからです。
面倒くさかったり、あとあと考えようと後回しにしがちですが、思い立ったが吉日ですよ!
遺品整理のかえでにご相談ください
終活のこと、生前整理のこと、意外と身近な人には相談しにくいですよね。
そういう時は我々プロにお気軽にご相談ください。
遺品整理のかえでは相談に関してお金はいただいておりませんし、強引な勧誘をすることもございません。
心配ごとを一人で抱えこまず、ぜひお問合せください。
遺品整理士がしっかりとアドバイスさせていただきます!