遺品整理とハウスクリーニングと特殊清掃の違いについて

遺品整理と特殊清掃とハウスクリーニングの違いについて

こんにちは!遺品整理のかえでです。

最近お客様からよく質問されることが「片付け」「ハウスクリーニング」「特殊清掃」このあたりの違いについてです。

片付けハウスクリーニングは違うの?」

「遺品整理と同時にハウスクリーニングはしてもらえるのか?」

「遺品整理と特殊清掃をいっしょにしてほしい」

等のご相談を先日もいただきました。

そこで今回は「片付け」と「ハウスクリーニング」の違いや「ハウスクリーニングと特殊清掃はどう違うの?」ということについて解説していきたいと思います。

最近はテレビでもよく遺品整理業者に密着した番組や、特殊清掃業者に密着取材した番組が放送されていますのでご存じの方も多いと思いますが、 「 特殊清掃って何?」という方にも 分かりやすいよう詳しくご説明いたします!

片付けとハウスクリーニングの違いとは?

まずは片付けとハウスクリーニングの違いについてですが、明確な線引きがあるわけではありません。なのでその辺が混同しやすい原因かもしれません。

また片付け業者もハウスクリーニング業者も似たような業務内容ですから一般の方からしてみると何だかややこしいですよね。

片付けの意味

片付けるの意味を調べてみると、デジタル大辞苑では下記のように書かれています。

かた‐づ・ける【片付ける】
1 物を、適当な場所にきちんと入れ納める。乱雑に置かれている物をまとめ整える。「部屋を—・ける」「本を物置に—・ける」
2 仕事をすっかり終わらせる。物事をうまく処理する。「宿題を—・ける」「トラブルを—・ける」
3 嫁入りさせる。縁づける。「三人の娘を—・ける」
4 じゃまになる者をいなくする。殺す。「じゃま者を—・けろ」

https://www.weblio.jp/content/片付ける

一般的に片付けとはざっくり言うと「整理整頓すること」ですよね。

片付けサービスについて

遺品整理のかえでで行っている片付けサービスは整理整頓するというより、お部屋のものをすべて回収したり、不要品や処分したいものだけを撤去する回収作業になります。

左)片付け前・右)片付け後
左)片付け前・右)片付け後

家事代行業者や整理収納アドバイザーなどが行う片付けサービスは整理整頓の方がメインになると思います。

ハウスクリーニングとは?

ハウスクリーニングはお掃除のプロである専門業者によって、家の中を徹底的に掃除してくれるサービスの名称です。

ハウスクリーニングの作業内容は?

家の中を丸ごとすみずみまできれいに清掃してくれます。散らかってしまった室内の片付けやゴミ屋敷の掃除などから、部分的にきれいするサービスもあります。

例えばキッチンのレンジフードやお風呂場・トイレ・エアコンの内部・フローリングなど、お客様のご指定された場所をきれいにしてくれるサービスもハウスクリーニングです。

どうしてもご家庭の洗剤では対処しきれない汚れなどをきれいにしたい場合、ハウスクリーニング業者にお願いすると簡単にきれいにしてくれます。

賃貸物件で借主が引っ越した後などにハウスクリーニングが入ることが多いですね。

【まとめ】片付けとハウスクリーニングの違い

片付けには大きく分けて2つのサービスがあります。

1つ目が家事代行としての片付け。散らかったお部屋の中を「整理整頓」してくれたり「収納」する場所を作り、きれいに片付けをしてくれます。

2つ目は不用品を回収する片付けです。引っ越しや大掃除、遺品整理、ゴミ屋敷化などで大量の不用品があるとき、それを処分・回収することで家の中を片づけてくれます。

ハウスクリーニングはおうちの中をプロの手でキレイに掃除してくれるサービスです。

業者によっては、片付けとハウスクリーニングがセットになっている場合もあります。

ハウスクリーニングや特殊清掃とは?!

それではハウスクリーニングと特殊清掃はどう違うのでしょうか?

特殊清掃とは?

特殊清掃とは通常のハウスクリーニングでは対処できない汚れを専門に清掃するサービスのことで、特殊清掃業者とはそのような汚れの清掃に特化した専門業者のことです。

特殊清掃が必要な場合はどんな時?

特殊清掃業は英語でCrime Scene Cleaners(事件現場清掃業)と呼ばれますが、殺人現場や自殺現場・火災現場となった室内の他、病死・孤独死などでご遺体が腐敗してしまったとき、通常のハウスクリーニングではなく特殊清掃が必要となります。

特殊清掃はこれらの現場となった室内のダメージを特殊な薬剤などを使用し元通りに(原状回復)する作業となります。

殺人・事故死・自殺などの現場となった場合や、孤独死などでご遺体が発見された場合、まず警察が立ち入り調査します。その後、ご遺体が搬出されます。

特殊清掃業者はそのあとに現場に入り、亡くなった方の痕跡を消す作業を始めるのです。

本格的な特殊清掃を始める前に大気中に漂っている細菌やウィルスなどを除菌・殺菌・死滅させる除菌作業を行います。

特殊清掃で落とす汚れ①血液・体液・汚物など

布団やソファー、カーペットなどに血液や体液が染み込んでいる場合は最初にれらを撤去します。

血液や体液で汚れた床や壁の清掃だけでなく、肉片・毛髪などの撤去も特殊清掃業者が行います。

特殊清掃で落とす汚れ②害虫・菌など

ゴミ屋敷となってしまったお部屋の特殊清掃に入ると、特にゴキブリやハエなどの害虫が無数に飛び回っていたり、ゴミを拾うたびに隠れていたゴキブリがカサカサと逃げ回ります。

また孤独死から1週間・2週間・3週間・・・と発見が遅れるとご遺体が腐敗をはじめウジが湧き蠅(ハエ)が大量発生します。

このような害虫を駆除する作業も特殊清掃です。

最近では新型コロナの除菌作業なども特殊清掃業者が行っております。

蠅(ハエ)の話
家の中に出現する蠅には主にイエバエとニクバエがいます。
蠅は人間の食品にたかったり汚物にたかったりして様々な病原菌をまき散らしますが、特にニクバエには要注意です!

蠅の子どもはウジ虫ですが、イエバエは卵を産むのに対し、ニクバエは自分の体内で卵をふ化させ、いきなり食べ物にウジ虫を産み付けるのです。
ニクバエはとくにお肉や魚が大好きで数十秒でウジ虫を産みます。

特殊清掃で落とす汚れ③死臭・腐敗臭・異臭など

アパートやマンションの一室にこびりついた死臭や腐敗臭はどうすれば消えるでしょうか?

室内の遺品をすべて撤去し、換気したとしてもそのままでは死臭や腐敗臭は消えません。

壁や床、柱や畳などに臭いが染み付いてしまっているからです。

これらの死臭や腐敗臭を除去するためにオゾン発生器などを利用している特殊清掃業者は多いです。

また体液や血液が、畳を通り越して床下の板や柱にまで染み込んでいる場合もあります。

下地面まで体液や血液が浸透してしまっていたり、薬剤を使用しても臭いがどうしても取れない場合はリフォームをする必要もでてきます。

【まとめ】ハウスクリーニングと特殊清掃の違いについて

ハウスクリーニング業も特殊清掃業もどちらも清掃作業をするという意味では同じです。

しかしハウスクリーニングでは対処しきれない汚れを担当して室内をきれいに原状回復するのが特殊清掃ということになります。

業者によってはハウスクリーニングと特殊清掃どちらもできる場合があります。

作業する際の服装が違う

特殊清掃の場合、基本的に作業員はマスク・ゴーグル・防護服を着用します。それだけでなく、手袋やシューズカバーも着用して作業に望みます。

一方ハウスクリーニング業者は作業服やユニフォーム姿などで作業するところが多いでしょう。

特殊清掃業者の中にはハウスクリーニングと変わらない服装で作業をするところもあります。そのあたりは業者の判断になります。

特殊清掃は作業員が大怪我や最悪死亡することもある危険な作業

どうして室内を清掃するだけなのに大怪我や死亡してしまうの?

と思われるかもしれません。

特殊清掃が危険だと言われる大きな理由が『感染症』のリスクです。

防護服を着用して作業にあたってもウイルスや細菌が完全に防げるかどうかは分かりません。

ちょっとした切り傷程度の怪我から細菌や雑菌が侵入してしまい、化膿や高熱によって死の淵を彷徨うこともありますし、指や足を切断しなければならないかもしれません。

あるいは長時間の作業中にちょっとトイレに行くことだってあります。どこから細菌が侵入するかは目に見えないから分からないのです。

ウイルスや細菌など目に見えないものだけが脅威ではなく、蠅やウジ虫・ゴキブリ・ネズミなどの生き物が感染症の原因になる場合もあります。

しかしこれら感染症はゴミ屋敷となってしまったお部屋の片付けをするハウスクリーニングや遺品整理でもリスクはありますが、より危険なのが特殊清掃なのです。

遺品整理と特殊清掃

故人様の遺品をお片づけさせていただくのが遺品整理サービスですが、こちらはあくまで片付けがメインとなります。具体的には遺品の整理(仕分け)・不用品の回収などがメイン作業です。

一方、特殊清掃はひとり暮らしの方が孤独死されたお部屋であったり、自殺や殺人が起きた部屋などをメインに特殊な機材や薬剤を使って清掃します。

心理的な負担を減らすことで、ご遺族様のその後の遺品整理をしやすくしてくれます。また特殊清掃と遺品整理のサービスを両方行っている業者もあります。

まずはお電話してください

遺品整理とハウスクリーニング

遺品整理については先ほども述べましたが、遺品の仕分け・不用品の回収・貴重品の探索などがメインの作業となります。

そのため「汚れを落としきれいにする」という意味での清掃は行っていない業者も多いです。基本サービス料金にハウスクリーニングが含まれている業者を探すか、オプションでハウスクリーニングも行ってくれる遺品整理業者を選んだ方が良いでしょう。

ただし故人様がお部屋でお亡くなりになった場合など、ハウスクリーニングだけでは完全消臭できないこともあります。

その場合、やはり特殊清掃業者に依頼した方が良いと思います。

一般的なハウスクリーニングの料金相場

ハウスクリーニングはお部屋全体の掃除から、特に掃除が難しい場所をピンポイントでお願いすることもできます。

お掃除用品のダスキンや家事代行のベアーズの他、お掃除革命KAJITAKUの4社で比較してみました。

業者バスルーム
料金
キッチン
料金
レンジフード
料金
トイレ
料金
KAJITAKU14,850 円 14,850 円 14,850 円 13,200 円
お掃除革命15,400 円 16,500 円 15,400 円 8250 円
ベアーズ19,910 円 18,920 円 17,600 円 10,340 円
ダスキン19,800 円 18,700 円 19,800 円 9,460 円
相場13,000~
20,000円
13,000~
20,000円
10,000~
20,000円
1万円前後

こちらの表をざっと見ていただくと分かりますが、KAJITAKUが一番安いのですが、トイレの料金だけは高いです。

なぜKAJITAKUのトイレ料金だけ高いかというと、トイレ掃除他に洗面所の掃除も含まれているからなのです。(他の業者では洗面所の掃除は含まれていません。)

ようするに業者によって掃除の範囲が違うので、料金だけで比較するのはけっこう難しいのです。

自分はどの範囲まで掃除をしてもらいたいか、という部分を明確にし、同じ条件で比較し見積もりを出してもらいましょう。

安さだけで決めてしまうと、基本サービスに含まれていなかったオプションサービスを次から次に追加することになり、結果として一番高い料金を支払ってしまった・・・ということにもなりかねません。

特殊清掃の料金相場

特殊清掃はそのお部屋の間取りだけで料金を算出するわけにはいきません。

孤独死なのか殺人現場なのか、自殺なのか。

あるいは害虫が大量発生してる場合、ペットの飼育崩壊しているお宅の場合、ゴミ屋敷での孤独死の場合など、そのお部屋の状況に合わせて必要な作業は異なります。

こちらでは作業内容ごとの料金を比較してみました。

作業内容A社料金B社料金C社料金
消臭剤・除菌剤の散布1万円~15,000円~15,000円~
汚染した畳の除去3,000円~5,000円~5,800円~
床上の特殊清掃3万円~5万円~3万円~
オゾン脱臭・消臭3万円~5万円~3万円~
人件費2万円~3万円~25,000円~

業者によって、ひとつひとつの作業内容の料金が数千円~数万円の差があります。例えばすべてが1万円ずつ高い業者に依頼すると、10項目で合計10万円以上高くなるという計算になります。

特殊清掃はやはり技術力が高く、きっちり作業を行ってくれる、そして料金も安いというのがベストだと思いますが、特殊清掃を依頼する方の立場で考えると、一刻も早く対応してくれる業者が一番と考えるかもしれません。

料金の安さより口コミの良さで選ぼう

親切で良心的な業者を選ぶことがもっとも大切です

特殊清掃や遺品整理などはあまり身近なサービスではないかもしれません。そのためどうやって業者を探せばいいのか分からないという方も多いと思います。

Googleなどで検索すると業者ごとの口コミが表示されるので、『遺品整理 埼玉』などと検索し、マップに表示された業者の口コミをひとつひとつ読んでみるのもおススメです。

ホームページや料金表だけでは分からない、お客様の生の声が書かれていますので、口コミの良さで業者を選ぶとよいでしょう。

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